発芽不良の原因はいろいろ考えられます。その対策も一緒に考えて見ましょう。
①数年前の発芽率の低下した古い種を使用した。
→古い種は発芽試験をして発芽能力を確かめる。
②播種時期が早過ぎたことで、発芽までの日数が長期化し、様々な障害を受けた。
→「カッコウが鳴き声を聞いて種をまく」と昔からいわれますが、カッコウが鳴き始める頃の温度の達しないと発芽はうまくいかないということです。鳴き声を聞いて農家の方は5月中旬頃から播種作業を始めます。家庭菜園では5月下旬以降が安全です。
③深く播種し過ぎ(発芽能力低下)、または浅すぎた(乾燥被害)。
→3~5cmの深さに播種する。(乾燥気味の年はやや深めで)
④降雨等による過湿条件で発芽前に土中で種が腐れた。
→排水改善(高畝栽培)、種子消毒(購入種は殺菌書毒済み多い)
⑤発芽前に土中で害虫の幼虫(タネバエ)に食外された。
→種子消毒(播種直前粉衣)、臭う有機肥料を避ける。
⑥粘土質の強い土壌で、発芽直前の強い降雨の後の乾燥で表面の土が硬くなった。
→毎年、有機物を施用して膨軟な土壌をつくる。
⑦播種された種子の直ぐ下の肥料により発芽傷害を引き起こす(肥料やけ)。
→種から話して施肥または作付け予定地に全体的に肥料をやり十分土と混ぜる。
⑧発芽時に鳥類の食害。
→ヒモ、不織布、網などを張って鳥害を防ぐ。育苗定植する。