• 吸肥力の強い作物なので、肥料をたっぷり施用すると、つるの伸長が促進され「つるぼけ」状態となり、実のつきが悪くなります。

• 低温、降雨などにより放花昆虫の活動が鈍ったり、花粉が雨に濡れてダメになって受粉が出来ずに着果しなくなります。対策としては、状況によっては人工授粉が必要です。時間帯としては遅くても朝9時までに、「当日開花した雄花のおしべ」を「当日開花した雌花のめしべ」にそっとまんべんなく付けてやります。　　

1. 葉で効率的に養分を作る
   葉に光が十分に当たり、光合成で作られた養分は糖として果実に蓄積されます。
   この反応がスムーズに進むためには、一定の温度が必要です。果実に光が当たり、早朝から早く果実温度が上昇するように、果実が葉影にならないように管理します。
2. 肥料や水をやり過ぎない
   肥料をやり過ぎると茎葉の生育が旺盛となり、そちらに養分を取られます。
   水分はやや少なめの方が、果実の養分濃度が高まり、美味しくなります。
3. 高糖度トマト栽培
   高糖度トマトは水分の吸収を抑えて、果実内の糖濃度を高める方法で栽培されます。水分吸収を抑える方法として
   ○ 根が深く入らないように根域制限シートをベッドの下に敷く方法
   ○ かん水に塩水を入れて、土壌養液の塩類濃度を高めて、根が水を吸収しずらくする方法　
   ○ ポット栽培で塩水かん水（0.1%塩水）で栽培する方法
   ※ ただし、これらの方法はカルシウム欠乏の尻腐れ果の多発生と隣り合わせの上、果実も大きくなりません。

1. 午前中（朝早いほど効果的）に雄花を摘み取り、花弁を取り除き、雄しべの花粉が出ているのを確認して、雌花の雌しべの柱頭にこすり付け、受粉させます。（人工授粉）
2. 雄しべが咲いていない場合はトマトトーン50倍液を雌しべの柱頭にスプレーする方法でも着果肥大します。
3. 丸いタイプの品種で単位結果性の品種があり、受精の必要がなく、自然の状態で着果肥大します。

その白い粉は「ブルーム」と呼ばれ実が作り出す物質で本来、鮮度がいいものに多く出ます。雨水を弾き、病原菌の感染を予防し、実の水分の蒸散を防ぎます。つまり、きゅうりのおいしさや新鮮さを保つ働きがあるのです。
しかし、その白い粉がカビや農薬と誤解されたため、かぼちゃに接木し白い粉（ブルーム）が発生しないようにしたのです。（ブルームレスキュウリ）
白い粉の正体は「ケイ酸」という物質が主成分であり、ケイ酸を土壌から吸収する能力の弱いかぼちゃが台木に用いられたのです。
消費者の誤解が本来のきゅうりの味を消してしまう結果になりました。
でも、農家によっては本来のきゅうりの味を追求し自根栽培（接木しない栽培）を実践している事例もあります。

1. 完熟していない。(濃赤色、濃黄色になるまで待つ)
2. 品種の差。
3. 土壌水分が多い。
4. 日照不足。(特にマンションのベランダ等日照時間が少ない場所)
5. 病気等で茎葉に被害。(光合成できない)

1. 生育初期の場合。(人間の場合はまだ子供時代)
2. 肥料が効きすぎて生育旺盛な時。

1. 土壌水分の急激な変化による急な果実肥大。
2. 温度の日格差が大きい。（気温が低くなる秋に多い）
3. 高温。（30℃以上の高温障害）
4. 日焼け。（連続的直射日光）