野菜栽培Q&A 果樹類 すべて開くQ1 ぶどうを栽培しています。冬に剪定していますが春に新枝が伸びて棚が真っ暗になります。新枝の選定方法を教えてください。 品種や樹勢などによってその程度は違ってきますが、「大まかな目安」として参考にしてください。 (1)芽掻き(めかき) 1回目は萌芽後~新枝が5cm前後の長さになるまで副芽・不定芽・強すぎたり弱すぎる新芽を間引き 2回目は1回目の10日後頃に間隔が狭すぎるなど込みすぎている部位の新枝、遅れて伸びた新枝などを基から切除します。(約20cm間隔) 3回目は新枝を誘引しながら込みすぎて棚下が暗くなった部位の新枝を基部から切除します。(→新枝の見直し間引き) (2) 新枝の誘引 新枝の長さが30~40cmぐらいになってから始めます。バランス良く配置します。 (3) 摘芯 生育量が確保された新枝はその先を切除して棚面の明るさを確保します。 (4) 副しょう(副枝)の整理 樹勢が強い場合や摘芯をした部位近くからは副しょうが発生します。棚面が暗くなっている場合は副しょうの葉を1~2枚残して切除します。 冬期間における剪定時に「もう少し芽数を少なくする」こと、春に新枝管理を徹底することを心がけましょう。 Q2 リンゴの「ふじ」に「つがる」や「王林」の品種の花粉で人工授粉した場合、できた「ふじ」リンゴの味に差がでないのか。リンゴでは実の中央にある芯の部分にタネがあり、人工授粉した花粉の性質は、そのタネの中に入ります。しかし、食べる部分はタネとは関係なく、花を支えていた花托という部分が膨らんだものです。ここには花粉の中の性質は入り込みませんので「ふじ」リンゴの味に差はでません。 花粉の性質はできた実のタネが発芽した芽に現れます。このことから「ふじ」リンゴの種をまいても「ふじ」と同じ実はできないということです。